【My機材紹介】Fractal Audio Systems “Axe-Fx” B’z用プリセット セッティング紹介 (3. クランチ)

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                  【My機材紹介】Fractal Audio Systems "Axe-Fx" B’z用プリセット セッティング紹介 (3. クランチ)       

  


【My機材紹介】Fractal Audio Systems "Axe-Fx" B’z用プリセット セッティング紹介 (3. クランチ)

こんばんは、ひいろです。
以前にギター比較、CDやライブ楽曲にて、どの程度音色を似せられるかを検証しました。
【音色カバー】B’z “孤独のRunaway -Mixture style-“にトライ!
【音色カバー】B’z “アラクレ (Typhoon No.15)”にトライ!
その検証に使用したシステムの全体も紹介しました。
【My機材紹介】Fractal Audio Systems “Axe-Fx”のセッティング1(システム構成)
今回は前回までに使用した、Fractal Audio Systems "Axe-Fx" B’z用プリセットから、『クランチ』のセッティングについて紹介します!

本記事紹介のプリセットは、下記よりダウンロード可能です。(2020/4/19 追記)
Axe-FxⅡ プリセット ダウンロード

長くなるので、複数回に分けて紹介させていただきます。
(画像等は準備でき次第、順次追加していきます)

    【目次】

  1. 本記事の背景、目的
  2. 各セッティング(Axe-Fx内)
  3. 各音色の動画
  4. 今回のまとめ、次回について

本記事の背景、目的

準備中

【Takトーン実現に向けて】

・以前似たような事を記載しましたが、使用機材を知るのが目的ではなく、「ライブで如何にTakトーンを実現するか」というアプローチを本ブログでは目指しています。そこで、これからの音色コピーにあたり「どうすれば、(Tak氏と同じ機材を揃えるのではなく)ライブハウスによくある機材や、市販機材でTakトーンを実現していけるか」という点を確認します。

【本システムのコンセプト】

以前の記事でも紹介しましたが、本システムのコンセプトはどこでも安定的に自分の音色を出す、ライブでTakトーンを自分のできる限り実現することです。

そのための要件として、大枠では下記と考えました。

・「会場で使う要素」を最小限に押さえられるシステムを構築
・ライブでは、どこのライブハウスにも大抵は追いてあるMarshall "1960A"を使用
・ライブでの万が一に備え、ライン出力も欲しい。また家ではライン出力で練習も
・ライブでのモニターに、イヤーモニターシステムも装備

各セッティング(Axe-Fx内)

「FAS Axe-Fxとは、全体の環境」についてはこちらをご覧ください。

【シーン3:Crunch】

Axe-Fx2 3crunch
・シーン1のクリーンと同様、一般的な構成です。クランチは深くは作り込んでおらず、未だに迷っています…。
使用アンプモデルのベース:Bogner "Fish Preamp" (Strato ch)
Bogner Fish Preamp
Bogner AMPLIFICATION 『FISH PREAMP』(生産終了)

枠線黄色が選択中のブロックです

【共通ブロック】

Input / Gateブロック:元モデル無し
Axe-Fx2 input
・いわゆるノイズゲートの役割です。あまり詳しくは無いブロックですが、歪系と使い分けが出来ないので、歪系に合わせた設定となっていまして、この点はやや不満です。

Comp1ブロック:元モデル無し
Axe-Fx2 Comp
・コンパクト型でも良いのですが、スタジオコンプを置いています。ピッキングのダイナミクスを損なわない程度に、ギターの出力の違いを吸収する程度に掛けているつもりです。

Volume / Panブロック:元モデル無し
Axe-Fx2 Volume / Pan1
Axe-Fx2 Volume / Pan2
・一般的なボリュームペダルと変わりません。設定によっては、ボリュームペダルを閉じた際の音量を(0にせず)10程度や、逆に100にすることも可能です。MIDIで操作しているため、音質劣化はないです。

Mixerブロック:元モデル無し
Axe-Fx2 Mixer
・前段で分けた信号をまとめています。各ブロックの出力で調整してもよいのですが、後からバランスを変えたい場合にミキサーで調整可能にしておいたほうが、便利です。

Comp2ブロック:元モデル名無し
Axe-Fx2 Comp
・こちらにもスタジオコンプを置いています。各アンプで音量調整はしていますが、各音色の出力上限を制限にする目的 = リミッターとして置いてあります。音色によって出力が変わると、バンド内のバランス、PAさん、外音に悪影響を与えてしまうので、それを防ぐためです。とは言え、そこまで強くは掛からないようにし、あくまでリミッター的に使用しています。

Cabブロック:4x12 1960A G12M(RW) (元モデル:Marshall "1960A")
Axe-Fx2 Cabinet1
Axe-Fx2 Cabinet2
Axe-Fx2 Cabinet3
・普段キャビネットはMarshall "1960A"を使用するので、同じMarshall "1960A"にし、キャビネット出力とライン出力で違和感無いようにしていますが、設定はほぼデフォルトのままです。ただし、マイクのSM57はハイがきつく感じたので、421 Dynamic(元モデル:SENNHEISER MD-421)にしています。基本的な音作りは実際のキャビネット出力で作っているため、予備やイヤモニへのライン出力は、追い込みもそこそこです。もしかしたらマイクはそのうち変えるかもしれません。
メーカーサイト 『SENNHEISER MD 421-II』

FXLoopブロック:モデル名無し
Axe-Fx2 FX Loop
・「(パワーアンプ→)キャビネット」に出すために置いてあるブロックです。このブロックを置くことにより、キャビネット出力とライン出力を別々に出力可能になります。

Outputブロック:モデル名無し
Axe-Fx2 Output
・一般的な設定ですが、output4のみ-20dBしています。FX Loopがoutputに繋がっているため、-20dBしておかないとライン出力にキャビネットシミュレータの通っていないアンプの音が入ってしまいます。

GEQブロック:モデル名無し
Axe-Fx2 Output
・GEQ = Graphic EQualizer (グラフィックイコライザー)です。このブロックは基本的には使用しません。どうしても他のブロックで調整が巧く行かない時や、特定のパッチだけボリュームを上げたい場合、現場でアンプの設定を変えたくないが微調整したい場合等用の保険です。
Wikipedia「イコライザー(音響機器)」

【アンプブロック】

Ampブロック:Bogfish Strato (元モデル:Bogner "Fish Preamp" (Strato ch))
Axe-Fx2 Amp Crunch1
Axe-Fx2 Amp Crunch2
Axe-Fx2 Amp Crunch3
Axe-Fx2 Amp Crunch4
Axe-Fx2 Amp Crunch5
Axe-Fx2 Amp Crunch6
Axe-Fx2 Amp Crunch7
Axe-Fx2 Amp Crunch8
・調整可能な項目は多いのですが、そこまでこだわった設定はしていません。Power Supply~Dynamics(5~8枚目)は恐らくデフォルトのままです。プリアンプとパワーアンプのページは真空管を変える程度で、基本的にはベーシック、EQの調整で音作りしています。

・元モデルでは、ゲイン高めのチャンネルらしいです(後で調べて知りました)。他にも良いモデルが多かったのですが、なんとなくBognerを使いたく…。メイン歪のBogner "Uberschall"をゲイン低めでクランチにしても良かったのですが、キャラクターを変えたくて別のモデルにしています。

カッティングにも使いやすいように、やや中~高域強め、低域をやや下げ目にしてます。ジャリジャリした音色が苦手なので、歪み系はEQで8kをかなり落としています。

・疎いのですが、少し落ち着いた音色にしたいためパワー管はKT88にしています。また、大抵のアンプモデルで、低域のカットスイッチをオンにしてます。

エレキギター博士「ギターアンプの真空管の種類・仕組みについて」
デジマートマガジン「異なるパワー管を搭載したBlackstar Studio 10(EL34、6L6、KT88)3機種のサウンドを弾き比べ!」

【エフェクトブロック】

Reverbブロック:Medium Room
Axe-Fx2 Reverb1
Axe-Fx2 Reverb2
Axe-Fx2 Reverb3
Axe-Fx2 Reverb4
普段はリバーブ掛けている事に気付かない位かなり薄めに掛けています。リバーブを切ると、よく聞いている人が微妙に違和感を感じる程度と思います。

・B’zをコピーする上で本来リバーブは不要かもしれませんが、耳馴染みを良くする程度に使用しています。まったく反響のない音も、変な感じがしまして…。

・他の邪魔にならないように(目立たないように)高域を抑えていますが、低域をもう少し削っても良いかもしれません。

本記事紹介のプリセットは、下記よりダウンロード可能です。(2020/4/19 追記)
Axe-FxⅡ プリセット ダウンロード

【補足】
・左が音の入り口、右が出口です。
・ブロック内で線が水平、もしくは色が付いているブロックがオンです。
・ブロック内で線が上に回っているのはオフです。
・アンプ後の最上段がドライ音、2~4段目はウェット音になっています。
・上から2段目がライン出力用、右から3つ目のブロックで別れて下に繋がっているのがパワーアンプ&キャビネット向け出力用です。

各音色の動画

【動画】

準備中

【動画構成】

0:52~1:19…シーン3:Crunch
・マイクは全てはE906です。
・元曲をうっすら掛けている場合があります。
・メイン歪以外はあまり拘ってないです。
・音量調整はしましたが、無加工です。
・動画は基本的にマイク撮りですので、同じ設定にしても音量や位置、ライン出力の場合は音色や聞こえ方が異なる場合があります。

今回のまとめ、次回について

【個人的な意見としては】

・今回は『クランチ』のセッティングについて紹介いたしました。アンプの元の音が良いのですが、クランチはEQで自分好みにアンプブロックをチューニングしています。ここを突き詰められるのがAxe-Fxの強みですね。Positive Grid "BIAS Mini"も持っていますが、BIASも音良い上にこの位のチューニングであればBiasでも十分可能かと思います。
Media Integration, Inc.「BIAS Mini Guitar」

この設定では中域が多少強めなので、バンド構成や演奏する曲によっては合わないかもしれません。可能であればクランチもコード用、カッティング用で設定を分けられるとベターかと思います(Axe-Fxで使い分け可能ですが、そこまで詰め切れていないです)。

・コンセプトは「Axeを選んだ理由」に記載の通り、「これ1台でシステムを実現!」です。そのため、細かい所まで設定可能というのは、あまり活用出来ていないと感じます。もっと色んなジャンルを演奏する方なら違うのかもしれませんね。ファクトリープリセットも派手なの多いですが、割とシンプルな「アンプ + エフェクター + キャビネット」のシステムとして認識しているため、そこまで設定の必要はなく、好みの音色が出せれば細かい所は触らなくてもOKという考え方です。

お耳汚し申し訳無いございません、腕前はこれから精進します…(ブログや動画編集の学習にかまけて練習を怠りました)。

【総じて】

・全てのプリセットに共通する考え方ですが、弾いていて気持ちの良い設定というよりは、どちらかというと「主役のボーカルやリードパートに被らず支える、バンドアンサンブルにおけるバッキングとして混じり」を意識しています。

・ただし、自分達のバンド練習動画やライブ映像を何度も聞き返し「もう少しバンドに混じりやすく、聞きやすくなるのでは」という改善点が結構出てくるので、上記のような基本部分をいじることが多いです。

・ライブにおける音色の印象チェックのため、前回ライブで使用したプリセットを紹介していますが、メイン歪ではGainを更に低く、リードはブースターを外そうか試行錯誤しています。ライブ後に毎回歪量、飛び出ている帯域を落としたくなってしまいます(笑)。抜けを意識というよりは、なんとなく音が詰まっていて、エグい、聞きにくいような気がしまして…。

・B’zのCDを聞いたりライブDVDを見たりし、「こうしたらもっと近付くのでは」と試行錯誤もしていますが、これはこれで終わらないですねぇ…。エフェクターを買い換えるよりはお財布に優しいのでしょうが…。

【次回について】

これらの動画に使用した、Axe-Fxの残りの音色毎設定を公開予定です。


ご覧頂きありがとうございました。

ではまた。

ひいろ

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