【My機材紹介】Fractal Audio Systems “Axe-Fx” B’z用プリセット セッティング紹介 (4. メイン歪)

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                  【My機材紹介】Fractal Audio Systems "Axe-Fx" B’z用プリセット セッティング紹介 (4. メイン歪)       

  


【My機材紹介】Fractal Audio Systems "Axe-Fx" B’z用プリセット セッティング紹介 (4. メイン歪)

こんばんは、ひいろです。
以前にギター比較、CDやライブ楽曲にて、どの程度音色を似せられるかを検証しました。
【音色カバー】B’z “孤独のRunaway -Mixture style-“にトライ!
【音色カバー】B’z “アラクレ (Typhoon No.15)”にトライ!

その検証に使用したシステムの全体も紹介しました。
【My機材紹介】Fractal Audio Systems “Axe-Fx”のセッティング1(システム構成)

今回は前回までに使用した、Fractal Audio Systems "Axe-Fx" B’z用プリセットから、『メイン歪』のセッティングについて紹介します!

前回のクランチの記事は、おかげさまで閲覧数が多くなっています。やはり皆さんも歪み系に悩みますよねぇ。そんな中大変申し上げにくいのですが、メイン歪の一部設定は公開を控えさせていただきます…詳細はまとめ(個人的な意見)に記載しますが、簡単に書きますと「この基本設定に辿り着くだけで500時間掛かった。そこから何年も掛けてチューニングを重ね、言わば秘伝のタレ状態。メインの音色は自分の名刺みたいなものだと考えている」ので、これだけはご容赦ください…。
※せっかくなので、公開することにしました。(2020/4/19 追記)

しかしながら、リード系のセッティングは全て公開します。リードのセッティングは、メイン歪で培ったノウハウによりチューニングしたため傾向は似ているので、そちらがご参考になるかと思います。ちなみに、リードもチューニングに数十時間は掛かってます。

本記事紹介のプリセットは、下記よりダウンロード可能です。(2020/4/19 追記)
Axe-FxⅡ プリセット ダウンロード

長くなるので、複数回に分けて紹介させていただきます。
(画像等は準備でき次第、順次追加していきます)

    【目次】

  1. 本記事の背景、目的
  2. 各セッティング(Axe-Fx内)
  3. 各音色の動画
  4. 今回のまとめ、次回について

本記事の背景、目的

準備中

【Takトーン実現に向けて】

・以前似たような事を記載しましたが、使用機材を知るのが目的ではなく、「ライブで如何にTakトーンを実現するか」というアプローチを本ブログでは目指しています。そこで、これからの音色コピーにあたり「どうすれば、(Tak氏と同じ機材を揃えるのではなく)ライブハウスによくある機材や、市販機材でTakトーンを実現していけるか」という点を確認します。

【本システムのコンセプト】

以前の記事でも紹介しましたが、本システムのコンセプトはどこでも安定的に自分の音色を出す、ライブでTakトーンを自分のできる限り実現することです。

そのための要件として、大枠では下記と考えました。

・「会場で使う要素」を最小限に抑えられるシステムを構築
・ライブでは、どこのライブハウスにも大抵は置いてあるMarshall "1960A"を使用
・ライブでの万が一に備え、ライン出力も欲しい。また家ではライン出力で練習も
・ライブでのモニターに、イヤーモニターシステムも装備

各セッティング(Axe-Fx内)

「FAS Axe-Fxとは、全体の環境」についてはこちらをご覧ください。

【シーン4:Distortion】

Axe-Fx2 4main distortion
・シーン1のクリーンと同様、一般的な構成です。やはりメイン歪はBogner "Uberschall"を使いたくなります!(笑)
使用アンプモデルのベース:Bogner "Uberschall"
Bogner Uberschall
Bogner AMPLIFICATION 『UBERSCHALL』

枠線黄色が選択中のブロックです

【共通ブロック】

Input / Gateブロック:元モデル無し
Axe-Fx2 input
・いわゆるノイズゲートの役割です。あまり詳しくは無いブロックですが、歪系と使い分けが出来ないので、歪系に合わせた設定となっていまして、この点はやや不満です。

Comp1ブロック:元モデル無し
Axe-Fx2 Comp
・コンパクト型でも良いのですが、スタジオコンプを置いています。ピッキングのダイナミクスを損なわない程度に、ギターの出力の違いを吸収する程度に掛けているつもりです。

Volume / Panブロック:元モデル無し
Axe-Fx2 Volume / Pan1
Axe-Fx2 Volume / Pan2
・一般的なボリュームペダルと変わりません。設定によっては、ボリュームペダルを閉じた際の音量を(0にせず)10程度や、逆に100にすることも可能です。MIDIで操作しているため、音質劣化はないです。

Mixerブロック:元モデル無し
Axe-Fx2 Mixer
・前段で分けた信号をまとめています。各ブロックの出力で調整してもよいのですが、後からバランスを変えたい場合にミキサーで調整可能にしておいたほうが、便利です。

Comp2ブロック:元モデル名無し
Axe-Fx2 Comp
・こちらにもスタジオコンプを置いています。各アンプで音量調整はしていますが、各音色の出力上限を制限にする目的 = リミッターとして置いてあります。音色によって出力が変わると、バンド内のバランス、PAさん、外音に悪影響を与えてしまうので、それを防ぐためです。とは言え、そこまで強くは掛からないようにし、あくまでリミッター的に使用しています。

Cabブロック:4x12 1960A G12M(RW) (元モデル:Marshall "1960A")
Axe-Fx2 Cabinet1
Axe-Fx2 Cabinet2
Axe-Fx2 Cabinet3
・普段キャビネットはMarshall "1960A"を使用するので、同じMarshall "1960A"にし、キャビネット出力とライン出力で違和感無いようにしていますが、設定はほぼデフォルトのままです。ただし、マイクのSM57はハイがきつく感じたので、421 Dynamic(元モデル:SENNHEISER MD-421)にしています。基本的な音作りは実際のキャビネット出力で作っているため、予備やイヤモニへのライン出力は、追い込みもそこそこです。もしかしたらマイクはそのうち変えるかもしれません。
メーカーサイト 『SENNHEISER MD 421-II』

FXLoopブロック:モデル名無し
Axe-Fx2 FX Loop
・「(パワーアンプ→)キャビネット」に出すために置いてあるブロックです。このブロックを置くことにより、キャビネット出力とライン出力を別々に出力可能になります。
Outputブロック:モデル名無し
Axe-Fx2 Output
・一般的な設定ですが、output4のみ-20dBしています。FX Loopがoutputに繋がっているため、-20dBしておかないとライン出力にキャビネットシミュレータの通っていないアンプの音が入ってしまいます。

GEQブロック:モデル名無し
Axe-Fx2 Output
・GEQ = Graphic EQualizer (グラフィックイコライザー)です。このブロックは基本的には使用しません。どうしても他のブロックで調整が巧く行かない時や、特定のパッチだけボリュームを上げたい場合、現場でアンプの設定を変えたくないが微調整したい場合等用の保険です。

Wikipedia「イコライザー(音響機器)」

【アンプブロック】

Ampブロック:Euro Uber (元モデル:Bogner "Uberschall")
Axe-Fx2 Amp Distortion1
Axe-Fx2 Amp Distortion2
Axe-Fx2 Amp Distortion3
Axe-Fx2 Amp Distortion4
Axe-Fx2 Amp Distortion5
Axe-Fx2 Amp Distortion6
Axe-Fx2 Amp Distortion7
Axe-Fx2 Amp Distortion8
・調整可能な項目は多いのですが、そこまでこだわった設定はしていません。Power Supply~Dynamics(5~8枚目)は恐らくデフォルトのままです。プリアンプとパワーアンプのページは真空管を変える程度で、基本的にはベーシック、EQの調整で音作りしています。

メイン歪(バッキング)は、2003年 アルバム / ライブ『BIG MACHINE / Typhoon No.15 The Final Pleasure “IT’S SHOWTIME!!』、2004年 アルバム / ライブ『TMG I / Dodge The Bullet』辺りを目標としているため、Bogner "Uberschall"を使用しています。ライブ機材のアンプ写真を見える範囲で確認すると、 各ノブのセッティングは中央よりやや左右に振る程度で、極端なセッティングはされていないようでした。これをヒントに自分のアンプセッティングを始め、そこから自分好みのチューニングをしました。

2003年『BIG MACHINE』、『Typhoon No.15 The Final Pleasure “IT'S SHOWTIME!!』の機材情報はこちら
2004年『TMG I / TMG Dodge The Bullet』の機材情報はこちら

・疎いのですが、少し落ち着いた音色にしたいためパワー管はKT88にしています。また、大抵のアンプモデルで、低域のカットスイッチをオンにしてます。
エレキギター博士「ギターアンプの真空管の種類・仕組みについて」
デジマートマガジン「異なるパワー管を搭載したBlackstar Studio 10(EL34、6L6、KT88)3機種のサウンドを弾き比べ!」

【エフェクトブロック】

Reverbブロック:Medium Room
Axe-Fx2 Reverb1
Axe-Fx2 Reverb2
Axe-Fx2 Reverb3
Axe-Fx2 Reverb4

普段はリバーブ掛けている事に気付かない位かなり薄めに掛けています。リバーブを切ると、よく聞いている人が微妙に違いを感じる程度と思います。

・B’zをコピーする上で本来リバーブは不要かもしれませんが、耳馴染みを良くする程度に使用しています。まったく反響のない音も、変な感じがしまして…。

・他の邪魔にならないように(目立たないように)高域を抑えていますが、低域をもう少し削っても良いかもしれません。

本記事紹介のプリセットは、下記よりダウンロード可能です。(2020/4/19 追記)
Axe-FxⅡ プリセット ダウンロード

【補足】
・左が音の入り口、右が出口です。
・ブロック内で線が水平、もしくは色が付いているブロックがオンです。
・ブロック内で線が上に回っているのはオフです。
・アンプ後の最上段がドライ音、2~4段目はウェット音になっています。
・上から2段目がライン出力用、右から3つ目のブロックで別れて下に繋がっているのがパワーアンプ&キャビネット向け出力用です。

各音色の動画

【動画】

準備中

【動画構成】

1:19~2:29…シーン4:Distortion

・マイクは全てはE906です。
・元曲をうっすら掛けている場合があります。
・メイン歪以外はあまり拘ってないです。
・音量調整はしましたが、無加工です。
・動画は基本的にマイク撮りですので、同じ設定にしても音量や位置、ライン出力の場合は音色や聞こえ方が異なる場合があります。

今回のまとめ、次回について

【個人的な意見としては】

・今回は『メイン歪』のセッティングについて紹介いたしました。一部非公開、大変申し訳ございません。

・現在のメイン歪のセッティングだけは、自分なりに設定を追い込んだつもりです。実はAxe-Fxを使い始めて半年位で出たライブがあり、当時なりに音色を作り上げたつもりでしたが、篭もる、ボーカルを邪魔する等で本当に酷かったです…。そのライブの反省が起点となり、勉強し直して0から作り上げたのが現在のセッティングです。好きな音色の年代のTak氏の機材、その使い方、他の年代も調べ、その変遷や特徴について勉強。各帯域をイコライザーで変えるとどう変化するかの特徴理解(GEQ、PEQ両方使いながら)。抜けは本当に重要なのか、バンドアンサンブルは音色からどうアプローチすべきか等、情報収集や勉強に100時間以上掛かったと思います(これがあったから、このブログに繋がっているというのもありますが)。

・それらの勉強を基に1人でスタジオに5時間 /1日入り、距離や高さによる聞こえ方の変化等も意識しながら、基本形の作成に500時間以上掛かりました。そこから2年程、バンド練習、ライブ映像を何度も聞き返してチューニングを重ね、更に100時間程度は費やしているかと思います。低音全て0にしてバンド演奏するとどうなるかを試したり、ゲイン増減(プリアンプ部での歪)とマスターボリューム増減(パワーアンプ部での歪)でどう音色が変化するかの関係性も確認したり、プリ管とパワー管変えて特徴を確認したのもこのプリセットです。これらの理由により、言わば秘伝の継ぎ足しタレみたいなものになっており、流石に公開に踏み切れず…申し訳ございません。リードのEQ設定と傾向は似ているので、そちらをご参考にしていただけますと幸いです。

・エレキギターを始めた理由でもあるのですが、音色にこだわっている一番の理由は、やはりTak氏の音色に強く惹かれたからです。もちろん、楽曲自体やスライド、チョーキングビブラート等の表現も魅力ですが、そこにエレキギターの歪んだ音色も欠かせないものでした。やはりB’zやTak氏をコピーするならば、音色/トーンも非常に重要と考えています。聞く側からしても「良い音」はお気に入りのバンドになるかどうかの一基準かと思います。そのような音色、B’z / Takトーンをギター観点だけでなく、バンド観点で実現、演奏したいという想いで音色作り、バンド活動や本ブログに取り組んでいます

・そのような想いから、「音色/トーンは名刺」という認識で、音色は人柄が結構出るポイントでもある考えます。もちろん、ギターが弾ければ機材は何でもOKという方もいらっしゃると思いますが、そのような性格面も含めて、どんな音楽が好きなのか、どんなこだわりがあるのか等がにじみ出てくるような気がしています。

お耳汚し申し訳無いございません、腕前はこれから精進します…(ブログや動画編集の学習にかまけて練習を怠りました)。

【総じて】

・コンセプトは「Axeを選んだ理由」に記載の通り、「これ1台でシステムを実現!」です。そのため、細かい所まで設定可能というのは、あまり活用し切れていないと感じます。もっと色んなジャンルを演奏する方なら違うのかもしれませんね。ファクトリープリセットも派手なの多いですが、割とシンプルな「アンプ + エフェクター + キャビネット」のシステムとして認識しているため、そこまで設定の必要はなく、好みの音色が出せれば細かい所は触らなくてもOKという考え方です。

・全てのプリセットに共通する考え方ですが、弾いていて気持ちの良い設定というよりは、どちらかというと「主役のボーカルやリードパートに被らず支える、バンドアンサンブルにおけるバッキングとして混じり」を意識しています。

・ただし、自分達のバンド練習動画やライブ映像を何度も聞き返し「もう少しバンドに混じりやすく、聞きやすくなるのでは」という改善点が結構出てくるので、上記のような基本部分をいじることが多いです。

・ライブにおける音色の印象チェックのため、前回ライブで使用したプリセットを紹介していますが、メイン歪ではGainを更に低く、リードはブースターを外そうか試行錯誤しています。ライブ後に毎回歪量、飛び出ている帯域を落としたくなってしまいます(笑)。抜けを意識というよりは、なんとなく音が詰まっていて、エグい、聞きにくいような気がしまして…。

・B’zのCDを聞いたりライブDVDを見たりし、「こうしたらもっと近付くのでは」と試行錯誤もしていますが、これはこれで終わらないですねぇ…。エフェクターを買い換えるよりはお財布に優しいのでしょうが…。

【次回について】

これらの動画に使用した、Axe-Fxの残りの音色毎設定を公開予定です。


ご覧頂きありがとうございました。

ではまた。

ひいろ

コメント

  1. ささん より:

    プリセットダウンロードさせていただきました。歪のバッキングについてとても完成度が高く非常に勉強になりました。Axeは自由度が高く中々使いこなすのが難しいですが、自分が作りたい音色の参考になりました。解説つきで記事を作成いただきありがとうございました!

    • ひいろ ひいろ より:

      ささんさん
      こちらこそ、コメントまで頂きありがとうございます。Axeは何でも出来る分、歪のバッキングも苦労しますよね。
      ご参考になれば幸いです!

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